「ひふみよ 小沢健二 コンサートツアー」
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2003年に、NYで停電が起こった時の話からはじまった。中野サンプラザの会場は真っ暗になって、少しだけ残った小さなライトが星みたいだなぁと思った。小沢健二は「流星ビバップ」を歌っていた。
流星ビバップ
NYの停電の話は、友人のサヤ(@momomagazine)に聞いた事があった。当時ブルックリンに住んでいた彼女は、街中が真っ暗になって、治安の悪い道をミニスカートで、おびえながら帰ったそうだ。家の近くに着くと、案の定みんな呑気に外でアイスクリームを食べていたという。パニックになると思ったNYの街は、人々が助け合い、思いやり合い、外でBBQが始まるようなピースな雰囲気になったと、小沢健二が語った話。
私たちが作った雑誌、「a matel」の冒頭である"本を持って旅に出よう"に書いたのが、旅をして帰ってくると、いつのまにか、いつもの日常も非日常になっているという話。あちこちを旅して帰って来たら、見慣れた景色が違って見えるのが素晴らしい、と小沢健二も言っていた。
僕らが旅に出る理由
小沢健二という人は、小学生の頃にTVの中で歌っている人で、「森永ダース」のCMに出たり「カローラ2」のCM曲を歌っていたり、している人だった。小学生や中学生の女の子ってのは、よく大声で歌うのが好きなんだけど、「痛快ウキウキ通り」なんかは、よく友達と大声で歌っていた。カラオケでは無く、廊下や理科室で。
彼の曲を、とても好きになったのは、やはりダンスフロアだった。ダンスフロアで華やかな光を浴びながら、「ラブリー」が流れたとき。日本人の曲がクラブで流れる事が、初めてかっこいいと思った。
ラブリー
メアリーJ.ブライジ「Real Love」と同じイントロだということに気付いたり、それが「Clean Up Woman」という最高にかっこいい元ネタがあることなどを知ったり。
Betty Wright / Clean Up Woman
ところで人と話していると「自然と宇宙」が大事か、「お金や体裁」が大事か、どっちかと言う事を感じるようになった。もちろんどちらも大事で、どちらも無くてはならないけど「お金や体裁」という目に見える分かりやすいモノだけが浮き出ている人もいて。小沢健二が「子どもと昔話」にて連載している「うさぎ!」では、そういった”灰色”に侵されている世の中についてが、書かれている。そして、こんな素敵な書籍にまとめられていた。

彼は左寄りな思想でも、エコ活動をしている訳でも、特になんでもなく。旅に行けば、この世界で何が大事なのかは、自然と気付いてしまうだけのこと。
ライブでは、そんな彼のいろんな考えを、物語のように朗読しながら、すすめられた。あくまでも、ゆるく。ハッピーに、ピースフルに。10年前の僕らが胸をはずませて「今夜はブギーバック」なんて聴いてたのを、思い出したり、うれしくなったりしながら。彼の歌う1曲1曲がすべて、その曲を聴いていた場面や温度を思い出させてくれた。
ある光
コノ曲は、少し歌ってやめてしまったんだけど。
彼の音楽をときどき嫌いになるんだけど、それもそれで、すごい。忘れたい思い出が詰まっていたり、するわけだから。でも、小学生の頃に大声で歌っていた頃から今まで、やっぱりずっと好き。これからもずっと好き。

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